タイヤ交換は4本同時に行なうのが絶対的基本
雪国在住の人のみならず、関東圏以西でも雪に備えてスタッドレスタイヤへ履き替える人は少なくないでしょう。
ところが、雪国の人は絶対にそんなことはしないのですが、普段雪が降らない地域の人だと「前輪(駆動輪)だけスタッドレスタイヤにした」なんて話がまだ散見されます。
4輪のうち2輪だけスタッドレスタイヤにするなんてことは絶対に止めてください!
とても危険な行為です!
スタッドレスタイヤへ交換する際は4輪同時に交換するのが絶対的な基本です。
2本だけスタッドレスタイヤへ交換する人の言い分
前輪(駆動輪)だけスタッドレスタイヤへ交換する人の言い分は、
「タイヤチェーンは前輪(駆動輪)にしか付けないじゃん、それと同じでは?」
というものです。
タイヤチェーンを装着した場合、タイヤチェーンが雪や氷を噛んで車を進めることができます。
スタッドレスタイヤも雪でのグリップ力があるから、タイヤチェーンを前輪に装着しているのと同じように走行できるのでは、という危険な誤解があるようです。
タイヤチェーンとスタッドレスタイヤは全く違う
タイヤチェーンを装着すると、走行時にかなりの振動が出ます。
このため、タイヤチェーンを装着した状態では速度を抑えて走らざるをえず、時速40キロくらい出すのがせいぜいです。
一方、スタッドレスタイヤだと普通の夏タイヤと同じようにスムーズに走れます。
法定速度まで簡単に出せます。
当然、タイヤチェーン装着時の方が運転が慎重になります。
危険なのは前後でグリップ力が違うこと
スタッドレスタイヤを前輪だけに履くと、前後輪でタイヤのグリップ力が大きく異なることになります。
これが危険なのです。
雪道だと前輪がグリップし、カーブでは後輪が大きく流れます。
乾燥路面ではスタッドレスタイヤの方が腰が弱く、グリップ力も比較的低いので、カーブでは前輪が外側へ流れがちです。
要するに、路面状況や走行状況によって車の挙動がどうなるか分からないので危険な状態に陥りやすいのです。
タイヤチェーンを前輪に巻いた時も前後輪のグリップが違うじゃないか、ということを言う人もいるでしょう。
しかし、タイヤチェーンを巻いた時はスピードを”出せない”状態になります。
なので、危険な状態に陥ることはあまりありません。
雪道でなくともタイヤは4輪ともグリップ力が同じことが重要
以上のことは、夏タイヤだけの時にも言えます。
前後輪で異なる種類・銘柄のタイヤを履くのも、同じ理由で危険です。
また、前後輪で極端に減り方が違うことがないようにしなければなりません。
タイヤを交換するときは4輪一度に、そして時々ローテーションをしましょう。
ローテーションのコツ
タイヤは前輪の方が早く減ります。
乗用車は一般的には前側が重く、それに加えて左右に動かされるからです。
ちなみに、前後輪にかかる重量配分は車検証に記載されています。
大抵のクルマは 前:後 が 6:4 くらい、旧型フィットのように 5:5 の場合もあります。
スタッドレスタイヤに交換する際に、外すタイヤがどの位置に付いていたかを覚えて(メモして)おきましょう。
そして次のシーズンにそのタイヤをつける際に、前シーズンで右側前輪だったタイヤを左側後輪に持っていく、などすればよいのです。
自分でタイヤ交換するとこういったタイヤローテーションもできます。
ガソリンスタンドなどにタイヤ交換を頼んでしまうとこういったことはできませんよね。
この機会にタイヤ交換を自分で行なうことにしてみたらいかがでしょうか?
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