大規模リコールは”品質”に対するメーカーの”技術力”の表れ
スバルの大規模リコールのニュース。
今回のリコール個所は”バルブスプリング”という、エンジンの根幹の構成部品のうちの一つ。
これが折れるとエンジンがいきなり止まります。危険。
バルブスプリングにかかる力が設計よりも大きかった、とされています。
バルブスプリングにかかる力が設計よりも大きかった、とされています。
スバルがこういう部品の品質をないがしろにしていたとは思いませんが、設計後の耐久性チェックが甘かったことは否めません。
一個一個の部品の品質や耐久性のチェックは、とてもとても地味な”技術力”を必要とします。
車の宣伝に使われるような”なんとかシステム”とかとは違って、その部分の技術力に陽が当たることは決してありません。
しかしそういう技術力があるかないかで、故障しやすい・しにくいクルマがあるのです。
そして、そんな地味な技術力に、その会社や現場の”意識”が表れます。
品質に対する”意識”は、先輩から後輩へ脈々と受け継がれていくので、その意識は一朝一夕には変わりません。
組織のトップが号令をかけたくらいでは全然。
つまり、スバルの一連の不正問題とか今回のリコールというのは、その意識が顕在化しただけなのです。
故障が多い車メーカー、心配なメーカー
長年クルマに乗ってきて感じたことをはっきり書きます。
まず、今回のスバル、昔から周りの人から”故障した”という話をよく聞くメーカーです。
Fという車種の初期型では信じられないような、死亡者が出てもおかしくないような不具合を聞いたことがあります。(リコールにはなっていません)
三菱、論外。
工業製品のレベルに達していません。
GDIエンジンのときにそれを実感しました。新車の時から調子が悪かったです。
以前に発覚した三菱の燃費不正は、単に技術力がなかったので不正に走るしかなかったのです。
スズキ。
ランプ切れが多いです。
街中でリアのランプが切れている車は大抵スズキ車。
あと、コストダウンが過度なのか、故障が多い印象があります。
トヨタ、ダイハツはよく分かりません。
トヨタについてはこれまで重篤な故障の話を聞いたことがないので、おそらく故障は少ないでしょう。
ダイハツは、単に周りに乗っている人がいなかっただけなので、故障の話を耳にすることがなかっただけかもしれません。
ホンダ車は私も乗りついでいますが、10万キロ超を二台乗っても重篤な故障は一回もありませんでした。
故障は少ないと思います。
しかし、数年前のフィットハイブリッドの度重なるリコールは、設計の悪さを思わせるものです。
ホンダは数年ごとにやってくる”暗黒期”に入っているかもしれません・・・
日産。
日産車自体では故障の話はほとんど聞きませんが、品質に対する考え方で不安な面があります。
それは、自社でOEMで売っていた三菱の軽自動車の燃費偽装についてしばらく気がつかなかったこと。
自社ブランドで売る車をロクにチェックせずに売り飛ばしていた、ということになります。
つまり、日産の品質のチェック意識はその程度。
これから何か問題が起きても不思議ではないでしょう。
車は機械だから・・・
マニアの人は「車は機械だから故障するもの」などとうそぶく人もいます。
しかしそれは違います。
”機械”だからこそ「故障しないように設計製造することができる」のです。
故障しないように設計や製造を行なうには、前述したようにかなり地味な技術力を必要とします。
この技術力がメーカーによってかなりの差があるのです。
なお、付け加えておきますが、機械が故障しないようにするには”定期メンテナンス”も必須であることは覚えておいてください。
車で節約するには”故障しない車”
生活に使う車で節約するには、”燃費”ばかりに目が行きがちです。
しかし、車の維持費用に故障した際の修理代も含めて考えると、”故障しない車”を選ぶことが最も”節約”になるのです。
車雑誌や自動車評論家などは、新車にちょっと乗ってあーだこーだ言っているだけなので、数万キロ乗った場合の安定性などは絶対にわかっていません。
試乗車もどうせ、メーカーが周到に整備して用意した車です。
実際に購入して数万キロ以上乗った場合の故障の少なさなどは自動車ジャーナリストにわかるわけがありません。
しかし、故障しやすい・しにくいは前述したようにメーカーによって傾向がありますので、周囲の、できれば年配の何人かの人に車について尋ねてみると、故障しやすいメーカーはだんだん分かってきます。
車選びで迷っているのであれば、ぜひお試しください。

故障率は各メーカー毎に発表されてます。
返信削除また、リコールも同様です。
ランプ切れもどこのメーカーも、使ってる玉や電圧、電流も一緒ですね乗る人の意識の違い程度の認識では?、そもそも消耗品なので故障じゃないですし
最も故障率が低いのは一位ダイハツ 2位トヨタ 3位ホンダとなります。それと、機械だからこそ故障するんですよ?製造公差、金属摩耗、金属疲労他各種要因は?コスト意識は?壊れない車の製造は可能でしょう、徹底した部品精度と徹底した品質管理、安全率から鋳鉄を削り出し品に変える等、そこに設計開発費、金型費他のイニシャルコストを、加えて現状300万の車が3000万円になれば可能性あるかもですね。