2018/11/23

スタッドレスタイヤへの交換は自分でやれば工賃無料!交換作業方法編

取扱説明書を読みましたか?ジャッキは出しましたか?

自分でのタイヤ交換に際して、その車の取扱説明書はお読みでしょうか。

この前の記事の「工具等準備編」もお読みでしょうか。

車は重量があり、作業ミスなどあると大変危険です。

ここから先は「自己責任」でお願いします。

以下をひと通り読んでみてどうしても自信がなければ、お金と時間をかけてガソリンスタンドやディーラーでやってもらう方をお勧めします。




もっとも、筆者はガソリンスタンド等のディーラー以外でのタイヤ交換はあまりおすすめしません

どうせ電動レンチでナットを順番に締め付けるだけで、ナットが均一に締まっていない可能性もあるからです。
ガソリンスタンドでボルトを捩じ切られた、なんて話も聞いたことがありますし。

ディーラーだと車種に合わせた締め付けトルクでナットを締めてくれるはずです。



1.まずはタイヤストッパーとジャッキをセット

まず、ATのセレクトレバーが「P」にあるのを確認。
駐車ブレーキを確実にかけます。

ホイールキャップがあれば、それを外します。
(外し方は取扱説明書に書かれています)

まず、外すタイヤの対角線上のタイヤにタイヤストッパーを置きます。
(大きな石でも可)

ジャッキを、外すタイヤのすぐ近くの”ジャッキポイント”に合わせて置きます。

そしてジャッキの回転部分を手で回して上げて、ジャッキポイントに正確に合うようにジャッキの位置を調整します。


2.ジャッキを少し上げる

ジャッキにジャッキハンドルをセットして、回して車体を上げます。

このとき、タイヤが地面から離れないくらいのところで上げるのをストップします。

上げるのを途中でストップする理由は、
この後ナットを緩めるのですが、タイヤが完全に浮いた状態でナットを緩めようとすると、その力がタイヤの回転力となってギアに直接伝わってしまうからです。

また、ナットを緩めるのには結構力が必要なのですが、その力をかけたときに車体が揺れてジャッキが外れてしまうのを防ぐためです。


3.ナットを少し緩める

用意してあった長めのホイールレンチでナットを少しだけ緩めます。

この時のコツは、

・緩めるのに必要な力を覚えておく
  あとでナットを締め付ける時に同じくらいの力で締め付けるからです
・対角線上の順番で少しずつ緩める

どのくらいまで緩めるかというと、車載工具の短いホイールレンチで緩められるくらいまでです。


4.ナットを外してタイヤを外す

車載工具の短いホイールレンチでナットを緩めて、タイヤを片手で軽く押し付けながら手でナットを緩めて外します。

ナットを4個(or5個)外したら、タイヤを外します。

たまにタイヤが固着して外れないことがあります。
その時はタイヤをこぶしで叩きます。
車体を揺らしすぎてジャッキが外れないように注意してください。


5.スタッドレスタイヤをはめて、ナットを”手で”締める

履き替えるタイヤをはめて、タイヤを片手で抑えながら、ナットを”手で”回して締めていきます。

ナットはテーパーが付いた側が車体側(ホイール側(内側))です。

ナットは最初は絶対に”手で”締めてください。
ナットが軽く回るのを感じながら締めていってください。

決して最初から電動レンチ等で締めてはいけません!
もしナットが斜めになっていたらボルトのネジを潰してしまいます!


6.車載工具のレンチでナットを締める

車載工具の短いレンチでナットを締めます。

このときも”対角線”の順番で少しずつ締めていってください。

最終的には少し力を入れて締めてください。


7.ジャッキを少し下ろす(全部下ろさない)

タイヤが地面に触れてわずかにたわむところまでジャッキを下ろします。

全部下ろさない理由は、まだナットを完全に締めていないので、タイヤが少し動けるようにするためです。

また、ナットは最終的に強く締め付けるので、タイヤが浮いた状態だと2.と同じ理由で締め付ける時に車体が揺れてしまう可能性があるからです。


8.長いレンチでナットを締め付ける

長いホイールレンチでナットを対角線の順番で少しずつ締めこんでいきます。

どのくらいの力で締め付けるかは、取扱説明書の”締め付けトルク”に依ります。
(ネットでも調べられます。車種名と締め付けトルク等の語句で検索してみてください)

〔締め付けトルクの考え方〕
もし締め付けトルクが10kgf・mであれば、1メートルの棒の先に10kgの力をかけて締める、ということです。

使っているレンチが50センチの長さであれば、20kgの力をかけて締めればよいことになります。
自分の体重を考えてどのくらいの体重をかけて締めればよいか判断してください。

お金があれば”トルクレンチ”を買うのが得策です。


元々取り付けられていたタイヤがディーラーで取り付けられたものであればトルクレンチで正確なトルクで締め付けられたものなので、ナットを緩める時に使った力と同じくらいの力で締め付ければよいことになります。


9.ジャッキを全部下ろす

ナットを締め付けたならば、ジャッキを全部下ろしてジャッキを外し、タイヤストッパーを外します。


10.他の3本も同じように作業する

他の3本のタイヤについて1~9までの作業を繰り返します。


11.近所を低速走行してからナットを増し締め

ホイールキャップを付ける前に、近所を低速で走行してみます。

異常な振動がないかどうか注意してください。

帰ってきたら、ナットが緩んでいないか増し締めしてみます。

タイヤがわずかに曲がって付いていたのがまっすぐになって、ナットがさらに回る箇所があったりします。


12.お疲れさまでした

ホイールキャップがあれば取り付けます。

後片付けをして終了です。


できれば空気圧調整も自分で

取り付けたタイヤは空気圧が低いはずです。

ガソリンスタンドへ行けば空気圧調整をしてもらえるのですが、それでは空気圧は規定値より必ず低くなります。
燃費向上にはタイヤの空気圧!ガソリンスタンドに任せると低くなる!
ディーラーだとタイヤが冷えた状態で空気圧調整をしてくれるのですが、ガソリンスタンドだとタイヤが温まった状態で空気圧調整をしてしまいます。

そもそもガソリンスタンドの店員は、「空気圧の規定値はタイヤが冷えている時の値」という基本的なことを知らなかったりします。

ですから、タイヤの空気圧調整も自分で行なうのがベストです。

本稿の次の日に「自分でタイヤの空気圧調整を行なう方法」をアップします。


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