2018/12/27

車酔いしやすい車、しにくい車

一般的には着座位置が高いと車酔いしやすい

長距離ドライブの際に気になることの一つが”車酔い”ですよね。

ドライバーだと車酔いすることは少ないですが、助手席や後部座席の人には気を遣って、車酔いしないように慎重に運転したいものです。

加減速を慎重にしたり、路面の凹凸を避けるように走ることでかなり抑えられるはずです。

ドライバーは大変ですな・・・


さて、”車酔いしやすい車種”というものはあるのでしょうか。


乗員の頭部が前後左右上下に振られることで車酔いが誘発されます。

ですからクルマの形状のみを理屈で考えると、着座位置が高いほど車酔いしやすいことになります。


箱を置いてその左右を上げたり下げたりして揺らしてみます。

箱の高い位置ほど左右への動きが大きくなります。

これを車にあてはめると、着座位置が高いほど乗員の頭部の振られ方が大きいということになります。
すなわち車酔いしやすいということです。

つまり、セダンよりも背が高いミニバンの方が車酔いしやすいでしょう。



形状的には軽ハイトワゴンが車酔いしやすいはず

車の形状”だけ”を考えると、軽のハイトワゴンが比較的車酔いしやすいでしょう。
N-BOX
(N-BOXが車酔いしやすいと決めつけているわけではありません)


横長の箱と、縦長で幅が狭い箱を置いて、左右に傾けてみてください。

同じ持ち上げ方でも後者の箱の方がより大きく左右に振られるはずです。


つまり、着座位置が高いうえに車幅が狭いと乗員の頭部が左右に振られやすくなります。


軽自動車は車幅が狭く、ホイールベースも短いので”縦長の箱”です。

その上に着座位置も高いので乗員はかなり振られることになります。
(車体形状”だけ”から考えれば)


しかしながら、普通車のミニバンは着座位置がさらに高いので、乗員の頭の振られ方はそれほど変わらないかもしれません。



実際は車両のセッティングによる

しかし実際は、その車の、主に足回りのセッティングでかなり変わります。

もし、サスペンションがかなり硬くセッティングされていれば、路面の段差が乗員に伝わりやすく、頭が上下に振られます。

逆に、かなり柔らかい足回りだったとすると、減速時には車体が前方へ沈み込み加速時には後方へ沈み込み、乗員の頭が前後に振られます。


サスペンションがフワフワだったりすると、段差を乗り越えたときの上下の揺れがすぐに収まらないこともあります。
そうすると乗員の頭が上下に揺れる時間が長くなります。


ある自動車評論家はあるミニバンを買ったときにそういうセッティングだったらしく、家族が車酔いしまくり、すぐにそのミニバンを売り飛ばしたそうです。


ですから、大きいクルマだから車酔いしにくい、軽自動車だから車酔いしやすい、とは一概に言えないところが大きいです。



軽自動車だと何人乗車かにもよる

筆者はN-ONEを買ったばかりのときに、少し走っただけで車酔いしました。自分で運転していたのに(汗)


しかし、助手席に人を乗せた際は車酔いしませんでした。


おそらく、車重が軽い分、人を乗せた際のバランスの変わり方が大きいのでしょう。


そしてそのうち、一人で運転していても車酔いは無くなりました。

おそらく、サスペンションの”アタリ”が出たのだと思います。



実際のところは乗ってみないと分からない・・・

車酔いしやすいかどうかは実際のところは乗ってみないと分からないところが大きいです。

車酔いしやすい人が近くにいれば、試乗の時に連れて行くのがもっともよいのですが・・・


ただし、一般的には足回りが柔らかすぎるミニバンやハイトワゴンだと確実に車酔いすると思います。

試乗記などを読み込んでみるとある程度予想がつくはずです。






0 件のコメント:

コメントを投稿