2018/12/09

運転免許取りたて、運転初心者に適したおすすめのクルマとは

運転初心者には全くおすすめできない車を薦めるサイトも多い

免許とりたて、あるいはずっとペーパードライバーだったような運転初心者の人は”初めての車”にはどんなものを選べばよいのでしょうか。

これについてネットなどを調べてみると、運転初心者の人には決しておすすめできないような車をおすすめしている、かなりいい加減なサイトも検索上位に見かけます。


筆者はこのサイトを見てひっくり返りました。
運転しやすい車・車の選び方20選|中古車のガリバー

この中で「C-HR」をおすすめしているのですが、これは運転初心者どころか、トヨタ車マニアでもなければ「買ってはいけない」車です。

ベテランドライバーでも運転しにくい部類に入る車です。

ある車サイトでは「バックモニターを付けた方がよいかも」とすら言われていました。

ただただ中古車を売りたいだけの中古車業者サイトが「初めての車選び」などと言っていい加減な車の勧め方をしているサイトも少なくありませんので、ぜひぜひどうかご注意ください。



運転初心者に適したクルマの条件

運転初心者や運転が苦手な人に適したクルマの条件を羅列すると以下のようになります。

・視界が広いこと

 (前後左右+斜め後ろ)

・車幅、車長の感覚がつかみやすいこと


・車両の端の位置がつかみやすいこと


これらについて次項から説明していきます。



車の”視界”について勘違いしているサイトも多い

まず絶対に必要なのは”視界が広いこと”です。

これについて、視界と”見晴らし”を混同している人が少なくありません

例えば、冒頭で紹介したサイトでの”C-HR”は”見晴らし”はよいかもしれませんが、”視界”は狭いです。

着座位置が高ければ”見晴らし”がよくなり遠くまで見えるので、視界も広がったような気がします。


しかし実際は、車の真正面はよく見えるけど斜め前方、斜め後方、後方の視界が恐ろしく狭い車も少なくありません。

こういった車に乗るとぶつける可能性が高いです。


C-HRなんかは着座位置が高いだけで多少見晴らしがよいだけ、視界は狭いです。

リアウインドウが狭いので後方視界は最悪です。

後部座席の窓も狭いので死角が大きく、左斜め後方の目視確認はできません。

C-HR

さらに、フロントのピラー(柱)が寝ているので、斜め前方下部を確認する際に視野に入る部分が大きく、邪魔です。

これだけ視界が悪いと、ベテランドライバーにすらおすすめできない車です。


また、運転初心者に対していわゆる”コンパクトカー”を勧めるサイトも多いのですが、フロントのピラーが斜め前方視界を邪魔するという観点では、トヨタアクアやホンダフィットもあまりおすすめできるものではありません。

aqua

fit

視界が広い車とは
・後部座席も含めて各窓ができるだけ大きい
・フロントガラスが(他車に比べて)立っている
ものです。

スズキスイフトはコンパクトカーの中では”比較的”フロントガラスが立っていますね。



車幅の感覚と車両の端がつかみやすいこととは

駐車のときとか、とても狭い道を通るときに重要なのが”車両感覚”です。

車両感覚とは、車の幅とか車両の端の位置がつかめているかどうかです。
運転初心者ではこれが苦手な人も多いです。

車の幅は、運転席から反対側のドアまでの距離にドアの厚み分を加えたところで判断できますが・・・

車の窓が内側に入っていると、車幅が感覚的に分かりにくくなります。
車の窓が内側に入るとは、車を前から見て上半分が「 / \ 」のように末広がりの形になっていることです。

車幅が最も分かりやすいのはハイトワゴン系軽自動車のように、窓からドアまでが”垂直”になっているものです。
N-BOX

N-BOXほど車内は広くありませんが、車高が低いことによりN-BOXより死角が小さくなるのでN-ONEもおすすめです。


軽自動車はボンネットの部分が短く、そして平らなので、車体の前端の位置がつかみやすいです。

対してコンパクトカーの多くはボンネットが斜めになっていて、運転席から車体の前端が見えないものが多いです。



結局は何に乗ったらいいのか

運転初心者は何に乗ったらいいのかといいますと、結局のところ、自分が好きな車に乗るのが最も良いでしょう。

なぜならば、そういう車ならば”大事に乗る”からです。
大事に乗ることが最も安全運転につながることなのです。

しかしその場合でも、C-HRのように明らかに視界が狭い車は絶対に避けてください

車は危険な機械です。
人にちょっとぶつかっただけで人が死ぬこともあります。
少なくとも車の周囲に人がいることが分かりやすい車にしてください。


もし、車にこれといったこだわりがないのであれば、やはり軽自動車をおすすめします。
昨今では中古の軽自動車でもよいものが多いですし。

これは単に軽自動車は安いから、ということではなく、軽自動車の形状によります。

コンパクトカーは空気抵抗低減を重視したものが多いので、意外に車両感覚がつかみにくい形になっているものが多かったりします。


まず、軽自動車は小さいので車両感覚がつかみやすいです。

そして軽自動車はその大きさの規格いっぱいいっぱいに作られているので、”四角い形”で変に出っ張ったところがありません。
これも車両感覚のつかみやすさにつながります。


軽自動車なんかカッコ悪い!!という人もいるでしょう。
しかしものは考えようですぞ・・・
参考記事。







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