2018/11/11

車の横滑り防止装置の働きとどんなときにオフにするか知っていますか?

横滑り防止装置が付いているのを知っていますか?

最近のクルマには「横滑り防止装置」が付いています。

付いているのを知っていますか?

「知らなーい」などという人は、納車時の説明をよく聞いていませんでしたな???

後述しますが、これを手動でオフにしなければならないことがあるのです。



横滑り防止装置の各メーカーの名称

横滑り防止装置が付いていることを知らない人が多い(と思われる)一つの要因は、その呼び名が各メーカーでバラバラなこと。
ここで各メーカーの呼び方をまとめておきます。

・ホンダ・・・VSA
・スズキ・・・ESP
・トヨタ・・・VSC
・日産・・・VDC
・ダイハツ・・・DSC

取扱説明書にはこの名称で書かれていますので、知らなかったという人はここで必ず覚えてください!

なお、それぞれ何の略称かはめんどくさいので調べていません(笑)



横滑り防止装置のオフスイッチはどこに?

いや、ホントは、それくらい取扱説明書を調べていただきたいところです。車の運行者であるならば!

一応、一般的には、ハンドル右下のいろいろなスイッチが集中しているところにあります。
このコラムの写真を参照してください。

いかにも車が蛇行しているような図が書かれたスイッチがそれです。



横滑り防止装置の原理

横滑り防止装置はどうやって横滑りを防止するのか知っていますか?

”横滑り”とは一部のタイヤがグリップ力を失って生じます。

グリップ力を失うとは”スリップ”していることです。

タイヤのグリップ力以上の回転力がタイヤにかかると、そのタイヤはスリップするのです。

横滑りを防止するには、タイヤのスリップを抑えなければなりません。

タイヤのスリップを抑えるには、そのタイヤの回転力を抑えればよいのです。

つまり、スリップしかけたタイヤへの駆動力を抑えてしまうのです。

このことを理解しておかないと、横滑り防止装置をオフにする意味も理解できませんぞ・・・



横滑り防止装置をオフにしなければならないとき

横滑り防止装置は通常は常にオンになっています。
安全装置の一つだからです。


しかし、時には手動でオフにしなければならないときがあります。
それはタイヤがスリップしていてでも回転させなければならないとき。

具体的には、雪道で雪にはまった、あるいはものすごく滑るアイスバーンで発進できなくなってしまったときです。


こういった状況ではタイヤを空転させてでも車を少しずつ進ませるのが有効なのですが、横滑り防止装置がオンだと、タイヤはうんともすんとも動かなくなってしまいます。
つまり、そこから全く抜け出せなくなります。

このようなときに横滑り防止装置をオフにすると、タイヤを回転させることができるようになります。
そこから抜け出す作業がしやすくなります。


自分は雪国には住んでいないし雪国へ行くこともないから知らなくてよい、と思う人もいるでしょう。
そういった人は実際1回も使わないかもしれません。


しかし、滑りやすいのは雪道だけではなく泥道も考えられます。
自分から進んで泥道へ入ることはないとは思いますが、万一のために覚えておいた方が絶対によいです。


ちなみにプリウスなんかだと、横滑り防止装置以外に、バックではタイヤを空転させられない仕組みになっているので、雪にはまったプリウスを抜け出させるのはとても難儀しました・・・
ハイブリッドカー、EVは雪国で乗ってはいけない



その他にもオフにすることがあるスイッチ

横滑り防止装置以外にも、状況によってはオフにしなければならないスイッチがあります。
基本的には全部のスイッチがそうなのですが、代表的なところでは、「衝突被害軽減ブレーキ」です。


取扱説明書を読むと、悪天候時とか地下駐車場とかのオフにした方がよいかもしれない状況が具体的に書かれています。


自分のクルマの取扱説明書は必ず読んでくださいね!!


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