2019/04/09

車のパドルシフトは超便利!安全のためにも使いこなそう!

パドルシフトって何?

パドルシフトとは、ハンドルを握ったままシフトチェンジができる、AT車に付いている装置です。


元々はモータースポーツで生まれた技術です。

クラッチ操作が自動になったレーシングカーにおいて、シフトチェンジレバーをハンドル部分に取り付けることによって従来よりも素早いシフトチェンジが可能になるというものです。


そしてこのパドルシフトが今や、一般の乗用車にオプション設定されることが多くなっています。

乗用車のみならずミニバンや軽ハイトワゴンにもオプション設定されています。
N-BOX
(N-BOX公式サイトより)



パドルシフトを使えばマニュアル感覚で運転できる

パドルシフトが付いている車には、ATセレクトレバーに「M」モードがあります。

このMモードに入れてパドルシフトを操作すれば、自分の好きなタイミングでシフトアップやシフトダウンができます。

ATに頼らず自分でギア比を選んで走りたい人にはとても楽しい機構ですね。

あえて少し低めのギア比に固定して峠道をきびきびと走り抜けるとか、逆に早めに高いギア比にして燃費を稼ぐ、などとということが軽ハイトワゴンでもできるのです。



パドルシフトはエンジンブレーキが必要な際に最有効

スポーツ走行なんかしないし「D」モードに入れっぱなしで走っていれば十分、なんて人はパドルシフトが付いていても一回も使っていないのではないでしょうか。

しかし、パドルシフトはエンジンブレーキが欲しいときに最も役立つものです。


坂道をブレーキをかけっぱなしで下り続けていると、最悪の場合、ブレーキの”フェード現象”を起こしてしまう危険があります。

フェード現象とは、ブレーキパッドやブレーキ全体が高熱になってしまいブレーキが利きにくくなってしまう現象です。
これが起きると大変危険です。

長い時間ブレーキをかけっぱなしで坂道を下っていると、このフェード現象が起きやすいのです。

長い坂道はエンジンブレーキを利かせながら下らなければなりません。


普通のクルマにはエンジンブレーキを強く利かせるATセレクトレバーのレンジが付いています。
一般的には「L」レンジです。

しかしLレンジだとエンジンブレーキが強すぎて、結局Dレンジのままブレーキを引きずりながら坂道を下る、ということがありませんか?


こんなときにパドルシフトを操作して、最適なエンジンブレーキがかかるギア比までシフトダウンするのです。

(「D」モードに入れた状態でもパドルシフトは操作できます)


これでブレーキのフェード現象を予防できます。



滑りやすい凍結路面でもパドルシフトは有効

冬の滑りやすい雪道や凍結路面でもパドルシフトは便利です。


滑りやすい路面ではブレーキで減速するとスリップしやすいです。

できるだけエンジンブレーキで減速したいところです。

こういった状況の時に、パドルシフトでシフトダウンしてやってエンジンブレーキである程度車速を落とすのです。


また、滑りやすい路面の坂道でもブレーキで減速するとスリップしやすいので、パドルシフトでシフトダウンしてやってエンジンブレーキを利かせて坂を下ります。


以上のように、パドルシフトはマニュアルシフトで気持ち良く走ること以外にも、エンジンブレーキを効果的に使うことができるものです。

パドルシフトが付いている車に乗っている人は是非使いこなしてみてください。

軽ハイトワゴンだけではなく、車重が重いミニバンでは最も有効です。

ATセレクトレバーを「D」に入れたままでもシフトチェンジできます。
是非試してみてください。







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