2019/03/02

スマートキー車は狙われる!リレーアタックによる車両盗難が増加か

リレーアタックという手口で車両盗難が増加する?

「リレーアタック」という車を盗む手法は、すでにテレビやWEBメディアでかなり紹介されていますが、ここでもう一度その手口を紹介しておきます。


車の「スマートキー」は常に微弱な電波を出しています。

車の本体ではその電波を受信して、開錠・エンジン始動をする仕組みになっています。


スマートキーから出ている電波は暗号化されているので、簡単には作り出すことができません。

しかし、この暗号化電波を作ることなくコピーして送信して、狙った車を解錠しエンジン始動する手口が「リレーアタック」です。



その手口はまず、窃盗団の一人が車の所有者に近づきます。

そして車の所有者が持っているスマートキーの電波を受信して、その電波をそのまま狙った車の近くにいる仲間に送信します。

狙った車の近くにいる窃盗団の仲間はそれを受信して車に送信すれば、開錠・エンジン始動ができてしまい、そのままエンジンをかけて乗り逃げる、というやりかたです。


この手口の怖いところは、闇で取引されている”送受信機”さえ入手すれば誰でも簡単に車を盗むことができることです。


このため、リレーアタックによる車両盗難が増加することが危惧されています。



リレーアタックを防止するためには

このリレーアタックを防ぐためには、今のところはスマートキーの電波を遮断するしかありません。

車を降りたら、スマートキーを電波を遮断するポーチなどに入れる、ということです。

スマートキーはポケットやバッグからキーを出さずに車の操作ができることがメリットだったのに、いちいちポーチからキーを出すなんてスマートキーのメリットが無くなってしまいますが、リレーアタックを防ぐためには致し方ありません。


また、車を降りてから怪しい人間が尾行して来ないかなど、周囲にあやしい人間がいないか注意することも重要です。

意外にうっかりしがちなのは、スマートキーを家の玄関近くに置いてしまうことです。

これだと、家の外からでもスマートキーの電波を受信できてしまい、リレーアタックで外にとめた車を盗まれてしまいます。



リレーアタック防止グッズ

リレーアタックを防止するためには前述のように、スマートキーの電波を遮断すればよいのです。

具体的には金属のシートでスマートキーを覆ってしまえばよいのです。

この方法について、専用ポーチからブリキ缶、アルミホイルまでを比較した記事がありました。

クルマ盗難の新手口「リレーアタック対策グッズをテスト」

最も簡便で効果があるのはアルミホイルですね。


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盗難されやすい車に乗っている場合は注意!

いくらリレーアタックの対策を行なっても、狙われやすい車に乗っている場合は何度も狙われる傾向があります。

2018年3月発表の日本損害保険協会の「自動車盗難事故実態調査結果」では、保険金支払いを行なった車両種類は以下のようになっています。

1位 プリウス 62件(22.3%)
2位 ランドクルーザー 32件(11.5%)
3位 ハイエース 28件(10.1%)
4位 レクサス 25件(9.0%)
5位 スカイライン 14件(5.0%)
6位 クラウン 11件(4.0%)
7位 アクア 9件(3.2%)
8位 キャンター 7件(2.5%)
8位 フォワード 7件(2.5%)
10位 マーク 6件(2.2%)

これらは「保険金支払い」を行なった件数ですので、実際の盗難車種はもっと異なる可能性があります。

しかしいずれにしろ、海外で人気があり、海外で転売しやすい車種は、その所有者リストが闇で出回っている可能性があります。

つまり、一度盗難を防いでも、また次々と別の窃盗団に狙われる可能性があるということです。

リレーアタック対策だけではなく、ハンドルロックや防犯カメラ等、別の対策も併せて行なっておくべきです。









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