2019/02/12

スタッドレスタイヤの性能を長持ちさせる方法

スタッドレスタイヤはなぜ氷上で滑りにくいのか

冬の雪道ではスタッドレスタイヤ着用、これはもう常識以前と言ってもよいですね。

雪道やアイスバーン上ではスタッドレスタイヤは夏タイヤに比べて滑りにくいのでしょうか。

これは、タイヤのゴムの柔らかさに加えて、タイヤ表面のパターンも大きく影響しています。


写真のように、スタッドレスタイヤのパターンにはたくさんのエッヂ(角)があります。

このエッヂが圧雪に食い込んで、圧雪路での滑りにくさにつながっています。

そして、『~~~~』というパターン(サイプ)は、氷上で重要になります。

このサイプ部分が滑る原因となる水を吸い上げます。

また、サイプ部分にも”エッヂ”があるわけで、この細かいエッヂが氷に食い込んで滑らないようにしているのです。


もちろん、ゴムが柔らかいとか、”吸水発砲ゴム”だとか、タイヤのゴムの材質は氷上・雪上で非常に重要です。

このゴムが氷に”面”で当たることにより、氷上でも滑りにくくなっています。


エッヂが減っていくと、氷に当たる”面”の面積が狭くなっていきます。


つまり、スタッドレスタイヤの”エッヂ”をいかに摩耗させないかが、スタッドレスタイヤの性能を長持ちさせる秘訣になります。



スタッドレスタイヤの性能を長持ちさせる走り方

スタッドレスタイヤが最も摩耗するのは乾燥路を走るときです。
これは仕方がありません。

そして、スタッドレスタイヤのパターンの”エッヂ”が最も摩耗するのは、パターンが”倒れる”ときです。

つまり、タイヤに前後方向の力がかかった時、そして横方向の力がかかった時、です。


各スタッドレスタイヤはサイプの形状などを工夫してブロックが倒れにくいようにしているのですが、ゴムが柔らかいためにどうしても夏タイヤよりはブロックが倒れやすいです。


スタッドレスタイヤの性能を長持ちさせる走り方とは、ブロックをできるだけ倒さない走り方です。


前後方向にタイヤのブロックが倒れないようにするには前後方向に力を加えない、
つまり、

・発進時に急加速しない

・急ブレーキをかけない、ブレーキはじわっとかける

です。


横方向にタイヤのブロックが倒れないようにするためには

・カーブはいつもよりゆっくり曲がる

です。


つまりは言ってしまえば、いつもより安全運転する、ということですね。

逆に言えば、安全運転を心がけるだけでスタッドレスタイヤは長持ちするのです。

もちろん、スタッドレスタイヤだろうが夏タイヤだろうが、安全運転はいつものこととして行なってくださいね。










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