スズキとフォルクスワーゲンの提携解消の理由
これについて詳しく、ディーゼルエンジンの仕組みからこの問題を解説した記事がありましたが、ざっくりいうと、ディーゼルエンジンはとっても大変だ、ってところでしょうか(汗)
排ガス試験用の違法ソフトの使用はともかくとして、
このディーゼルエンジンの話で思い出した話があります。
以前に車関係の記事で読んだ、スズキがフォルクスワーゲンとの提携を解消した理由の一つです。
クルマにおいてある実現したい機能があった場合、スズキはそれをいかにして安価に作るかを考え、工夫します。
しかしフォルクスワーゲンの考え方は、
”制御”などを使いまくって、その結果、クルマの価格が高くなってもいいじゃないか、
というものだったそうです。
確かに、良い機能にはそれなりの対価が発生するのは当然なのですが。
そういったところでもスズキはフォルクスワーゲンの考え方を受け入れられず、
結果、提携を解消したそうです。
スズキというメーカーには特段思い入れがあるわけではありませんが、考え方はスズキの方が正しいと思います。
”制御”に頼りすぎはどうかと
以下、全くの想像ではありますが。
昔、あるメーカーの“GDIエンジン”が失敗したのは、まさに”制御”に頼り切ったからではないかと。
GDIエンジンの機能を出すためには、ガソリンの燃焼状態をコンピューターによって精密に制御する必要があります。
しかし、エンジン本体の造りのばらつきが大きかったのではないでしょうか。
そうすると制御のための値は大きくばらつきます。
そのために一つのソフトでは制御しきれないエンジンの個体が出てきます。
エンジンの作りがばらつくと燃焼制御の値も変えなければなりません。
想像とは言いましたが、実際にGDIエンジン車を購入した経験からこのように考えるものです。
というわけで、コンピューター制御に頼る部分が多ければ多いほど、その車は長持ちしないのではないかと考えます。
エンジンの状態も年数が経つと変わるのです。
今回の違法ソフト発覚の解説記事を読むと、ディーゼルはここしばらくは下火になるでしょう。
もっともガソリンエンジンでもコンピューター制御しまくりではありましょうが、
ディーゼルエンジンほど有害物質排出問題はキツクなく、
ハイブリッド車と違って、エンジンだけを制御すればよい、のです。
本来の性能を安定して長もちするもの、車に限らず、が欲しければ
できるだけ単純なシステムの物の方がよい、のと思います。
昨今のエコカーについて、数万キロ走った後での燃費とかパワーとかがどう変化するか、誰かに評価してほしいと思いますが、いかがでしょう?
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