2019/01/10

軽ハイトワゴンのスライドドアの意外なメリットと意外なデメリット

軽ハイトワゴンのスライドドアが便利すぎる!

軽自動車のハイトワゴンタイプ、N-BOXスペーシアタントなどの後席スライドドア、これは便利すぎますよね!

スペーシア スタイリング | スズキ

開口部が大きいために、後席へは自然に乗り降りできますし。

ドアを全開にしてもドアのためのスペースを取らないので、駐車場など狭い場所でも乗り降りしやすいですし。

しかも”電動スライドドア”の設定もありますし。

さらには、車種によっては、スライドドア下に足を差し出すだけで自動開閉、なんてもののあります。


軽自動車のハイトワゴンの全ての車種が後席にスライドドアを採用しているのもうなづけます。



スライドドアの一般的なデメリット、意外なメリット

この便利なスライドドア、もちろんデメリットもあります。


一般的に言われているものは、扇形に開くドアに比べて車体の重量が増してしまう、ということですね。

そして車の価格もアップしてしまいます。


特に、車体の重量が増すと、燃費には悪いことしかありません。

この重量増による燃費の悪化をカバーするために、マイルドハイブリッドを装備したり、N-BOXなんかはエンジンを再設計してしまっています。


しかしながら、重量増は悪いことばかりではありません

燃費にとっては悪いのですが、乗り心地が(比較的)よくなります。


軽自動車は車体が軽いのでピョコピョコとした乗り心地になりやすいのです。
もちろん各メーカーとも足回りを工夫して跳ねた感じの乗りごこちにならないようにしていますが。

バネに重りをつるして上下に揺らすところを想像してみてください。
重りが軽いと速く上下しますが、重りが重いほど動きがゆっくりになります。
これと同じことが軽自動車の足回りの”バネ”にも言えるのです。

実際、私のN-ONEと代車でよく乗るN-BOXとでは、直進状態では後者の方がずっと乗り心地がよいです。
N-BOXはさらに足回りが改良されていることもありますが。



スライドドアの意外なデメリット

一方、スライドドアには重量増以外に、意外なデメリットがあります。


・バッテリーの消耗が早い(電動スライドドア)


電動スライドドアの場合ですが、バッテリーの消耗が激しくなります。

”電動”なので当然なのですが、あの重いドアをモーターで動かすので電力の消費は少なくはありません。


バッテリーの電気は使えば使うほど、バッテリーの寿命は短くなります。

昔、電動シートやら何やらが電装品がてんこ盛りの車は、バッテリーは1年くらいしかもたなかったそうです。


現在のバッテリーは改善されているとはいえ、電気を使う部分は軽自動車でも増えています。
特にアイドリングストップからの再始動など。

そこに電動スライドドアの電力消費が加わるので、バッテリーの負担はかなりのものです。


短距離しか乗らず、その際に毎回電動スライドドアを使っている、となると、走行距離が不足でバッテリーの充電が追い付かない、ということもありえます。

電動スライドドアの場合はバッテリーのチェックは怠らないようにしたいところです。


・スライドドアには故障が多い、ガタつきが出る(かも)


スライドドアの構造は扇形に開くドアに比べて複雑です。

スライドドアの開閉の途中はドアが宙に浮いているのを動きながら支えるような構造になるので、構造が複雑になるのは当然です。

構造が複雑ということは、故障も多いということです。

実際、ネットを探してみるといろいろな故障事例が散見されます。


”故障”とまではいかなくとも、長く使っていると”ガタつき”が出てくる可能性が比較的高いです。

もしそうなると、少し大きめの段差を乗り越えたときなどに「ガタン」と音がしたり、等ということが考えられます。

スライドドア車を長く乗るつもりであれば注意したい点です。


中古車であれば、いろいろなメーカーの低年式車のスライドドアのがたつきをチェックしてみるとよいでしょう。

メーカーによるスライドドアのがたつき具合に差があるかもしれません。
(中古車屋でスライドドアを整備してしまっているかもしれませんが)








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