2019/01/07

車のフォグランプの正しい位置と正しい色

フォグランプの正しい付け方、知っていますか?

新車購入時にオプションのフォグランプ(フォグライト)を付けたり、買った中古車にフォグランプを後付けする人は少なくないでしょう。

フォグランプの正しい位置はどこか知っていますか?

ひと昔前までは、このようにヘッドライトの隣にフォグライトがあったり、
fog1

カンガルーバー(グリルガード)にフォグランプを取り付けたり
fog2

というようなことが横行していたものです。


現在ではさすがに車メーカーもヘッドライトと同列にフォグランプを配置するといった馬鹿なデザインをすることはなくなりました。

フォグランプを付ける場合は、バンパーにそのための穴があるのでそこに取り付けます。



フォグランプの正しい”高さ”とは

そもそもフォグランプは何のために使うのでしょうか。

これを考えればフォグランプを取り付ける正しい位置が分かります。

フォグランプとは文字通り、濃霧時に使うものです。

霧の性質として、地上すれすれのところには霧はありません。

フォグランプはその地表近くをねらって光を照らすものです。


つまり、フォグランプはできるだけ低い位置に取り付けるのが正しいのです。

少なくともメインのヘッドライトよりは下にないと意味がありません。

ですから純正のフォグランプはバンパー内に取り付けるようになっているのです。


昔はフォグランプをヘッドライトと同列に配置するなど、当時の車メーカーは随分馬鹿なデザインをしていたものです。


わざわざグリルガードを増設してそこにフォグランプを取り付ける輩も大勢いたのですが、そういう輩は”フォグランプ”としてではなく、対向車を眩しがらせる”対向車眩惑灯”として取り付けていたのです。



「フォグランプを点けないと暗い」という場合は

たまに、夜間にメインのヘッドライトだけだと暗い、なんて話を聞くことがあります。

そういう場合は、その車の元々の設計が悪いのでとっとと売り飛ばしてしまうか、
そうでなければヘッドライトカバーが汚れているか経年劣化で曇っているのかもしれません。

ヘッドライトカバーを新品に交換するか、あるいはクリーニングしましょう。



いずれにしろ、メインのヘッドライトだけでは暗い、というのは異常です。



フォグランプの「正しい色」は?

フォグランプは純正品であっても、色をクリアかイエロー(白色か黄色)の両方の設定があります。

どちらの色にしたらいいのでしょうか?


フォグランプの意味を正しく理解している人ならば、イエローを選ぶはずです。


フォグランプは濃霧時に使うものです。

白い霧に白色の光を当てると乱反射して反って危険ですらあります。

黄色の光だと対向車からも認識しやすくなります。


悪天候時にフォグランプを点灯する場合も同じことです。

昼間の豪雨の最中に白い光を当てても目立ちません。
黄色の方が対向車から認識しやすくなります。

昼間の猛吹雪の際も同じことです。


ヘッドライトの補助ランプとして使うから白色、という人もいるかもしれません。

しかしそれは前述したように車自体の設計が悪いかヘッドライトが劣化しているので、”交換”した方がよいです。


また、もしかしたら
「黄色だと変にカッコつけていると思われるのがイヤだから白色」
という人もいるかもしれません。

そういう人にはこういった製品もあります。


フォグランプスイッチのON/OFFを繰り返すと、ONにするたびに白色と黄色に交互に切り替わるLEDバルブだそうです。

これならば補助ランプとして使う時は白色、悪天候時には黄色、と切り替えて使うことができます。



そもそも”フォグランプ”は滅多に使わない

しかしながら、フォグランプは使う頻度は非常に少ないものです。

車の走行に支障をきたすような悪天候に遭遇するのはあっても年に数回です。

夜間走行時に路面状況をより知りたいという場合にも使いますが、そんな状況も滅多にありません。


言ってしまえば万一の時にしか使わないものなので、無理してLEDバルブにする必要もないのではないでしょうか。

消費電力を別にすれば、総点灯時間は短いのでハロゲンバルブでも充分にもつと思いますが・・・


再度言いますが、フォグランプを点けないと夜間走行しにくいといった場合は、車自体の設計かヘッドライトの光軸かヘッドライトカバーの劣化・曇りを疑ってください。




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