外形をデカくしていく「車の恐竜化」はなぜ?
今の乗用車がどんどん大きくなっていくことは私もおかしなことだとは常々思っていました。
そのことを「車の恐竜化」としたコラム。
そのことを「車の恐竜化」としたコラム。
多くの車種が、最初は小さかったのに3ナンバー化していく「恐竜化」の理由は、室内空間をもっと広くするためとか、パワーユニットのスペースの都合とか。
ハイブリッドカー全盛の昨今では、バッテリーのスペースを得る目的もあるのではないでしょうか。
バッテリーがデカいほど”ハイブリッドカー”としては性能があげられるだろうから。
私が思うに、冒頭のコラムで言うところの「車の恐竜化」は最近始まったことではないです。
30年近く前からではないでしょうか。
でも、もしそんな前から車が大きくなり始めていたのであれば、現在はマンモスくらいになっていてもおかしくないのでは?(笑)
いやいや、こんなところにも”自然の摂理”があるのです。
大きくなった車種は当初のコンセプトが消滅する
昔から、同一車種はモデルチェンジのたびに外形がどんどん大きくなっていっていました。
そして大きくなるたびに、その車種の初代のコンセプトが薄れていくのです。
そのうちにそのコンセプトは完全に失われ、ユーザーにはそっぽを向かれ、そして”廃番”、すなわち”滅ぶ”。
そして滅んで空白になったスペースに少し小さめの新モデルが投入されてくるのです。
これが車業界の”栄枯盛衰”です。
そして、大きくなって”栄”とか”盛”になった事例はありません。
各車メーカーがいまだにこれに気がつかないのが不思議でなりません・・・
大きくなるのはメーカーの開発の”手抜き”が表れたもの
何度かこのブログでは言っていますが、車に限らず工業製品は性能を向上させようとするならば外形を大きくするのが最も”簡単”なのです。
大きくすればさらにいろいろな機能を詰め込めるから。
しかし、車以外の工業製品ではモデルチェンジして大きくなるということは、まずありえません。
”開発”というと”小型化”も必ず並行して行われます。
最初から小さい電子部品ですらそう。
最初から小さい電子部品ですらそう。
ものすごく苦労をして、前モデルより小さくしながらも多機能高機能化するのが普通の工業製品の”開発”なのです。
筆者も昔から思っていました。
車メーカーはいいよなー、スペースが足りなきゃ外形をデカくすりゃあいいんだもん、と。
クルマでも何でも表面的な薄っぺらい性能向上をさせようとするならば、小さく作りこむよりも大きくする方が簡単なのです。
つまり、車がどんどん大きくなっているのは、メーカーの開発の”手抜き”と言っても過言ではありません。
「車の恐竜化」はメーカーのアタマが「恐竜化」していることにほかなりません。
これまで”大ヒット”したクルマはどんなものだったでしょうか。
そのカテゴリーにしては”小さい”クルマだったはず。
フィットとか。
そのカテゴリーにしては”小さい”クルマだったはず。
フィットとか。
しかしそのフィットも少しずつ大きくなっており、滅びへの道を歩んでいる・・・
N-BOXは大きくなりようがないですから、モデルチェンジしても売れているのです。
デカいクルマはそのうち持て余しますぞ。
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